元銀行員×FPが5年かけてたどり着いた個別株の投資方法

私の運用実績

私の資産運用における簡単な自己紹介をしておきます。

  • 銀行員として4年働き、投資信託・保険などの販売実績あり
  • 投資を本格的に始めたのは5年前
  • 確定利益は1,602,830円含み益は約3,800,000円
  • 主な投資先は、個別株・投資信託・外貨

投資に対しての考え方

私の投資に対しての感覚は,高級家電の買い物や転売の仕入れと同じような感覚です。

投資は「安くて良いものを仕入れて,売る」それだけです。

高級家電の掃除ロボットを買うとき,私は次のような流れで調べます。

掃除ロボが持ちうる機能をすべて調べる

▶自分に必要な機能を調べる

▶その機能をもつ掃除ロボがどれか調べる

▶同じ機能の製品との価格比較

▶安い順に掃除ロボごとの口コミを見る

▶中古相場を含めどこで安く買えるのか

こういった流れで家電を買うときと同じように,株も徹底的に調査します。

また,転売の仕入れと似ていて売買履歴などからその商品の今の価格は割安なのか,ということを必ず調べます。
売ることを考えて買うものですので,割安さはかなり重要です。
一時的な人気で価格が高騰しているものを仕入れてしまっては,人気が落ちたタイミングで損失を被るリスクがあります。

株の購入でも,割安さという視点はとても大事にしています。

長い時間をかけて私がこの考え方にたどり着いたのは,元々割安なものを買うのが大好きだったからだと今になってみると思います。

スーパーマーケットで物価を見るのが楽しくて1時間買物できるし,旅行の予約も最安値を探す方法を何時間もかけて試してきましたし,割安なものを見つけることに喜びを感じる性格です。
この性格だったからこそ今の投資手法がぴたっとはまり,利益が出始めたのだと思います。

ここら辺の基本方針は,人によって異なると思いますので,自分に合う手法をいろいろ考えてみてください。

全体の投資の流れ

ざっくりとしたいい企業を選定し,その後企業の詳細を見ていくようなイメージです。

健康状態を知るのに,太っている人を見ればある程度健康ではないことが分かるのと同じで,企業の業績を見ればだめな企業はすぐに分かります

その後,ぱっと見悪くない企業の業績を詳しく見ていき,投資に値する企業か見ていきます。

そして,業績が問題ない会社の現在の株価が割安かどうかを見ていきます。

さらに,今後の業績を事実ベースで想像します。そこで,業績拡大の未来が描けるなら,やっと購入にいたります。

投資対象企業の選定

スクリーニング(業種,業績などの条件を入れて会社を絞ること)や四季報などから企業の選定を行います。

また,普段日常生活を過ごしていていいなと思った企業は調べます。

私がこれまでに調べた一例としては,カルピスを飲んでアサヒ飲料,スーパーで買い物をしていてジャパンミート・肉のハナマサなどを運営するJMホールディングス,ユニクロが採用するレジのスマレジなどです。

ここでの基準は,売上,営業利益が右肩上がりに伸びていることです。

無駄なリスクをとらないためには,この選定が重要になります。

当たり前ですが,株価は基本的には業績に連動して動きます。
よって,今後の業績が見込めなければただのギャンブルです。

1期だけ赤字を出していたり,業績が落ちているのであれば,それが一時的要因であるかを確認します。コロナの始まりの時期などはどこの企業も業績が落ちていたため悲観する必要はありません。

ここで,大体健康な企業かを見ていきます。

また,事業内容も重要で理解できる範囲の事業がいいと思います。
なにか分からないけどすごそう!みたいな事業は売り時が分からないです。
さらに,異常な利益率の会社は危険ですので注意してください。粉飾決算などの可能性もあります。

IR BANKを使って詳しく調べる

無料サイトで,過去の業績から現在の業績までずらっとグラフにして並べてくれています。

私にとっては投資の必携ツールです。

ここで,10年単位の業績や,分配金の推移,売上・営業利益の推移,PER(割安さ)の推移を確認します。

長い間業績を伸ばしているか,営業利益率は下がってきていないか,分配金に対する考え方はどうか,自己資本比率が悪化していないか,PERは過去の水準と比較して高くないのか,などの欲しい情報のみ見ていきます。

ここまで調べて,興味がもてる企業は大体いい企業です。
意外とこのレベルの条件を満たしている企業は多くありません。

IR BANKで調べた情報で私が投資判断をした一例を挙げておきます。
ユニクロが採用しているレジのスマレジですが、IR BANKでPERの推移をみるとずっと割高で推移しています。
正直、少しでもスマレジが市場の期待を裏切ったら株価が暴落してしまいそうな水準です。
この会社の技術はとても気に入っており、今後も拡大していくとは思いましたが、購入は見送りました。

会社ホームページでIR情報を見る

企業のホームページにのっているIR情報というものを見ていきます。
具体的には,中期経営計画,決算報告書,決算報告説明書を見ていきます。

ここで事業が理解できなければ,今後の業績の予想も難しいので投資対象としては向いていないかもしれません。
売りや買いの判断材料が少なくなります。

ここでは,事業の詳しい内容が理解できます。

  • 何の事業でどれくらいの売上・利益を占めているのか
  • 今後なにに力を入れて事業展開していくのか
  • 海外展開はあるのか
  • 工場の新設の予定があるのか

これらの情報により,今後売上が上がるのか下がるのか,変わらないままなのか,などを予想します。これだけは言えますが,今後の業績が期待できない会社の株価に未来はありません

ホームページで調べた情報で私が投資判断をした一例を挙げておきます。
私はカルピスって似た商品ないし,今後もずっと売れるのではないか?と思い調べました。
しかし、カルピスの売上はアサヒ飲料の売上のごく一部分に過ぎなかったため投資はやめました。
カルピス株式会社であれば投資していたと思います。

株式の購入

ここまでくればあとはリストに入れておいて買うタイミングを待ちます。
その時の価格で割安であれば買ってしまってもいいし,そうでなければ下落のタイミングを待ちます。

ここで経験上の話ですが,欲しい株が1社だけという状況は危険です。
割安だろうと割高だろうと欲しくなってしまうときがあるからです。
明日にはもっと上がってしまうんじゃないか,いつか自分の手の届かない価格になるのではないか,と不安になります。
そこで購入してしまわぬよう,適正な価格で買えるよう安くなったら株のリストには複数入れておくことをおすすめします。

私は投資初期,ガイアの夜明けを見て,どうしてもその会社の株が欲しくなってしまい,購入しました。
もちろんいろいろ調べてから買っていますが,補正が入ってしまいます。

割高なのに,もっと上がる気がすると買ってしまったのです。気を付けてください。
割高で買うと,下落したときにその株価まで戻るのに時間がかかります。

本記事のまとめ

  • 私は高級家電を買うときのように株を買う
  • 私の投資手法は良いものを割安で買う,それだけ
  • IR BANKは絶対に使うべき
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